ほ場整備の計画における調査の内、概査の概要と手順
設計基準をずっとみていると、あれもこれも出題されそうな感じというかわかっていなかったことばかりで、まとめてみたい!という思いから想定問題を作成しています。
概査と精査、基本構想の策定とがある中で、この概査だけの問題は出る可能性は低いでしょうが、調査をする時の手順について書かれていたので、ここでアウトプットして覚えこみをしていきます。
問題
「ほ場整備の計画策定に必要な調査を行う中で、事業の必要性を判断する概査の概要と手順について述べよ。」
1.概査の概要
概査は事業を行う地区の基本構想を策定する上で必要な情報を収集する調査です。例えば、どんなに低平地であっても、意欲的な農業者が密集するくらい集まっているとしたら大区画ほ場が作れないという状況が考えられます。
ここはシンプルに、設計基準に記載されている内容でいきます。
概査は、ほ場整備の必要性を判断するとともに、基本構想を策定するための調査である。
2.概査の手順
概査の手順にこだわる必要はないと設計基準には書かれていますが、見たりして調べられる調査、聞く尋ねる調査、現地で計測したりする調査といった内容を行います。まとめると下のような感じでしょうか。
①資料の収集
概査の段階で既存の諸資料をできる限り広範囲に収集し、これにより地域の概況を把握する。
②聞き取り調査
聞き取り調査あるいはアンケート調査等により現況の土地基盤の状況(用水不足、排水不良等)、営農状況等に対する農家の考え方及びこれらを改善することへの意向を把握する。
③踏査
(ア)①及び②によって明らかにされた地域の概況及び地域の農家等の意向と用水系統、排水系統、営農集団、市町村界等から踏査の範囲を決定し踏査に入る。
(イ) 踏査には、既存の諸資料と簡単な測定器具等を携帯し、対象範囲の土地基盤の状況(道路配置及び幅員、区画の大きさ、水路配置及び構造、土層改良の必要性等)及び主要な構造物(橋梁、頭首工、幹線用水路及び排水路等)の構造、規模、老朽化の程度等を調査する。踏査の結果は携帯した図面に記入する。踏査には地域の実情に詳しい人を同行させることが望ましい。
ほ場整備は昨今あまり出題されていないですが、きちんと押さえて備えておきます。
次回もほ場整備について回答してみようと思います。過去問がいいか、想定問題がいいかは、気分次第です。