農業どぼくろく -農業土木録-

農業土木の仕事をしながら、農業土木関連の資格試験を取得する勉強内容を書いています。

調査、検討すべき事項

技術士の農業農村工学(旧・農業土木)の選択科目の内容は、

 

①かんがい②排水施設、③農地、④農道、

⑤農地保全・⑥防災施設及び⑦農村環境施設に関する調査、計画、設計、施工、管理

農業農村整備に係る⑧水利用、⑨環境影響評価及び⑩環境配慮に関する調査、計画、設計、実施その他の農業農村工学に関する事項

 

つまり、①~⑩に関する計画を行うときの調査と検討すべき事項を事前に調べておくと良いという感じですか。

まず、私が持っている資料から調査・検討すべき事項を並べていきます。

 

①かんがい施設の計画

調査

・現況把握調査

 (自然条件、ほ場の整備状況、水利用状況、社会経済状況、営農概況等)

・関連計画などの調査

 都道府県・市町村の開発構想や関連する事業についての把握

・関係者の意向調査

 事業に関連する都道府県・市町村・土地改良区・農業団体・耕作者などの担い手から意向について聞き取り、把握する。

 

②排水施設の計画

概査の内容をみると、下記の通りでした。おおむねかんがい施設と同じです。

a.気象、水文、地形及び地質状況

b.用排水状況及び排水慣行

c.土地の利用・所有状況

d.地域の社会・経済・営農状況

e.関連事業計画等

f.周辺環境

 

③農地

現況把握調査-気象、地形、表層地質、農村環境、土壌、地耐力、地下水位、区画、道路、用排水状況、地区及び地域の社会経済条件、営農状況、環境配慮等

将来予想調査-将来計画の策定及び計画諸元決定に関する調査

改善対策調査…-新規水源調査、新規施設設置のための調査

 

3つだけですが、傾向から、現状把握調査はまず絶対しています。関連事業に関する調査など将来に関する調査、営農などの人に関する調査もしている感じです。

 

そこで、調査すべき事項は、

1.現状把握調査

農業ですから、自然が相手です。気象・地形・土壌・水文などの点で調査しておく必要がある感じです。この点は思い出すのに難しくはない感じです。

 

2.予測調査

文言はいろいろあるでしょうが、未来に向かってどういった農業をやっていく方向性なのかの調査と加えて、関係性のある計画はどうなっているのか(近隣の農地や都市計画、道路計画など)を調査する感じですか。この点は検討すべき点に似てると思います。

 

3.意向調査

この計画を行うにあたって、関係者から聞き取りやアンケートを行って意向を調べておくといった調査です。

 

ここまででいうと、

今(人・モノ) ⇒ 調査

未来について(予測) ⇒ 検討

ということで覚えていきます。

 

これで、Ⅱ-2について、書くことがおおむね、固まりました。あとは、真ん中の進める手順と留意する点についてです。これは、次回にやっていきます。

ちなみに明後日に技術士の二次試験です。

実際には、下書き保存していますので、次回とⅢ・Ⅰについての考え方は試験前にやっていますが、12月以降にもっとまとめてみて、試験を受ける方用に見やすくしてみますね。