ほ場整備の目的と効果について
かんがいの時もそうでしたが、これから全カテゴリーで目的と効果について述べていくことになります。
目的とは?
復習ですが、
目的
「成し遂げようと目指す事柄」
ということだそうです。
ほ場整備とは?
農林水産省農村振興局が平成17年7月25日に出した経営体育成基盤整備事業によると、
ほ場整備
「小さな面積で分散した不整形な農地を集め、形を整え、あわせて用水路や排水路、農道などを総合的に整備すること」
だそうです。
つまり、
「農地集積と区画の整理に伴い、用排水路、農道、暗渠などを総合的に整備することによって成し遂げようとしている事柄は何ですか?」
ということがほ場整備の目的の文言をかみ砕くとこういう意味になると思います。これは、もう回答が出来ているという感じですので、答案は以下のような感じでしょうか。
1.ほ場整備の目的
①農地集積と区画の整理により、担い手への農地集約・区画が整形されることによる作業効率の向上が図られる。
②用排水路・暗渠の整備により、適期に必要な用水供給による干ばつの軽減と透排水性の向上により湿害の回避による収量の増加が見込まれる。
③農道の整備により、大型機械の導入による作業速度の向上や大型トラックによる収穫物の運搬量の増大などが可能となる。
④その他、農村の振興や景観の保全などにも貢献することができる。
効果とは?
「農地集積と区画の整理に伴い、用排水路、農道、暗渠などを総合的に整備することによって現れる、望ましい結果は何ですか?」
これも、かんがいのときと同じ手法で効果を導き出してみます。
①担い手への農地集約
をされることによって、経営規模の拡大と耕作放棄地発生の防止、耕地利用率の上昇に繋がるものと考えられます。
②区画が整形されることによる作業効率の向上
⑤大型機械の導入による作業速度の向上
⑥大型トラックによる収穫物の運搬量の増大
によって営農の生産性向上とスマート農業や乾田直播などの省力新技術の導入に繋がります。
③干ばつの軽減による収量の増加
は農業の収益性の向上でしょうか。
④湿害の回避による収量の増加
は水田の汎用化に繋がるものと考えられます。
⑦農村の振興
⑧景観の保全
は農業の多目的機能の維持というやつでしょうかね。まとめると、
2.ほ場整備の効果
①担い手への農地集約されることにより、経営規模の拡大と耕作放棄地発生の防止、耕地利用率の上昇などが見込まれる。
②区画整形による作業効率の向上と大型機械の導入により作業効率の向上が図られる。
③スマート農業や乾田直播などの省力新技術の導入
④干ばつの防止による農業収益の向上。
⑤排水性が向上することにより麦・大豆などの畑作物の作付けできる水田の汎用化。
⑥農村の振興や景観の保全されることによって農業の多目的機能の維持することが出来る。
まだまだごちゃごちゃしていますが、こんな感じで答案はつくれることが分かってきました。
次もほ場整備をやっていきます。ほ場整備はあと留意点が多いような感じがしますので、Ⅱ-1問題には不向きなのかもしれませんが、探して問題作成・回答していきます。