農業どぼくろく -農業土木録-

農業土木の仕事をしながら、農業土木関連の資格試験を取得する勉強内容を書いています。

計画の策定

Ⅱ-2の問題を見ていると、下のような傾向にありました。

 

令和元年・平成30年・平成29年・平成28年平成27年平成26年・平成25年

計画の策定

 

令和元年・平成27年

性能の照査

 

平成29年

計画業務の遂行

 

圧倒的に計画の策定が毎年出ています。

そこで、計画の策定って何なんでしょう?って思ってしまいました。ニュアンスは分かるのですが、日本語って改めて考えると難しいですよね。そこで、調べてみることにしました。

 

計画:ある事を行うために、あらかじめ方法や順序などを考えること。また、その考えの内容。もくろみ。プラン。

goo国語辞書より

 

策定:方針を立て物事の処置を定めること。

Oxford Languagesより

 

なんだか、個々で調べてみると同じことを書いている感じがしますが、例えば、パイプラインの機能を保全するには、地域の背景(営農状況や地形など)を考慮することや発展を想定した整備をしたいので、その方法や順番を決定することを言うのかなと理解します。

 

基本的な流れは、

地域の状況を調査(実施するものに関連した)し、実施の必要性について判断(概査)を行い、あるべき姿を基本構想として作成して、詳細設計をする策定(精査)を行います。

 

ということは、これをⅡ-2の問題にすり合わせてみますと、

 

例)農業水利施設の機能保全のための計画策定

 

(1)調査、検討すべき事項

何を調査・検討すべきか?なのですが、全く思いつかなかった時に答案を作成するためにまとめます。

A.農業水利施設って何をする施設だったかな・・・?

農業のかんがい排水に関する施設で、用排水路・ポンプ場・頭首工などの総称って感じだったかな・・・。

B.機能保全って何だっけ・・・?

設備の求める性能を発揮できる状態にすることかな?

C.性能を発揮するには、人・モノ・カネだけど、どうなっているか?

人:地域の営農状況の確認

モノ:菅水路・開水路などの状態の確認

カネ:施設の長寿命化に必要なコストの算出

が、調査、検討すべき事項かな?

 

と想定していきました。

答え的には、

① 施設の性能評価を行い、劣化の見通しを立てる。

② 老朽化のリスクを評価する。

③ 農業水利施設は複合施設であり、延長も長いため、箇所毎に劣化程度が違う。このため、箇所ごとの劣化状態に応じた適時の対応を考える。

④ いろいろな機能保全対策(予防保全も含む)を想定し、コスト比較によって適切な対策を選択的に実施する。

⑤ 平均的な管理マニュアル対応から、個別施設毎の対応に変える。

 

完全ではありませんでしたが、当たらずしも遠からず、でおおむね書けそうな感じがしました。

 

次回は、各カテゴリー別に、調査・検討すべき事項を列記していきます。試験前の30分休みの時に、思い出すための手帳にしておきます。あと3日、ラストスパートします!